爪水虫に感染しているかどうかは、ある程度なら爪の状態を見て判断できます。ここでは見た目に現れるいくつかの症状を説明していきます。
初期症状では、菌が繁殖することによって爪の色が白く濁ることが多いようです。爪の先の方から白くなっていくことがもっとも多いのですが、根元から症状が現れることもあります。他にも、縦に何本も白い線が入ったような状態になることがあります。爪の端の方が茶色っぽくなることもあり、症状が進むにつれ、色の変化は全体へ広がっていきます。
白癬菌に侵食された爪はもろくなり、先端部分から始まった爪水虫だと、先のほうからボロボロと欠けてしまうことがあります。また、爪が盛り上がって分厚くなったり、変形したりすることもあり、それによって靴を履いたときに痛みを感じるという症状が現れる場合があります。巻き爪の原因になることもあり、こちらの場合でも傷みを感じることになります。
爪水虫が進行するにつれて、爪の変化も大きくなっていきます。白く濁った部分は全体に広がり、場合によっては全体的に褐色や黒ずんだような色に変化していきます。欠けている部分も広くなり、爪の半分以上がなくなってしまうこともあります。また、一本だけであっても放っておくと他に爪に感染して、全ての爪が爪水虫に……ということもあります。
水虫の患者数は全国で1000万人以上(男女比はほぼ同等)とも言われています。その内の多くの方々が長期にわたって治らない事に悩んでいるようです。某健康系雑誌のアンケートでも、10年以上水虫に悩んでいる人が半数近くに上っています。また、全国の皮膚科専門医が2000年に行った「足の疫学調査」では、爪に水虫のあった人(爪白癬)は、ほぼ半数、足と爪の両方に水虫があった人は4割にものぼっています。
一度水虫が治ったと思っても、爪の中に白癬菌が隠れているため、自家中毒ならぬ自家感染のような形で再発してしまうのです。
よく「水虫はしつこい!治らない!」と言われますが、その大きな原因は、なかなか完治しない「爪水虫(爪白癬)」だったのですね。
このことからも、正しい治療で爪水虫(爪白癬)を退治することが、水虫とオサラバする一番の近道と言えそうです。
■ 足にも手にもできる爪水虫
爪が白く濁ってくるのは、爪の中で増殖した白癬菌によって爪が破壊され、爪の中に空気が入り込むためです。爪が厚くなったり、もろくなってボロボロと崩れたりします。
爪水虫は、はじめに爪の先端あたりから始まることが多く、最後には爪全体が白くなり、時には黄褐色や茶褐色になることもあります。
爪水虫自体は痛みやかゆみなど自覚症状がほとんどない事が多いので、気にはなってもそのまま放置してしまう方が多いようです。しかし、爪水虫は、放っておいて自然に治る事はまずありません。適切な治療を行って、初めて治すことができるのです。
■ 足の爪
爪白癬はあすの爪に発祥することが圧倒的に多く、爪爪水虫患者全体の90〜95%をしめると言われます。靴を履くことが多くなったのも一つの原因だと言われます。
■ 手の爪
手の爪も爪水虫になります。また、爪水虫と同じカビの仲間であるカンジタ菌によっても同じような症状が見られます。素人が見ただけでは区別がつかない場合が多いようです。
1. 爪が白い、もしくは黄色に濁っている。
2. 爪がもろくボロボロと欠ける。
3. 爪が厚くて靴が履きにくい。
4. 爪が切りにくい。
他の爪の病気、例えば厚硬爪甲や爪甲鉤弯症、爪甲剥離症などでも爪が分厚くなる、欠けるといった、爪水虫そっくりの症状が現れるのです。これらの病気と爪水虫の違いというのは素人目にはなかなか見分け難いので、「もしかして爪水虫?」と思うような症状が現れた場合は病院の皮膚科へ行き、検査を受けた方が良いでしょう。病院では爪の白癬菌の有無を調べることができるので、爪水虫かどうかは簡単にわかります。