「水虫の治療したい」といって皮膚科医院を訪れる人の30パーセントが、実は他の病気だったという統計があります。「6割だ」という医師もいるほどです。このように、患者本人が水虫だを思っていても、実際に医師が診断すると、水虫ではなく症状の似た別の病気だったと言う事例がかなりあると言うことです。
皮膚に水泡ができて痒かったり、皮膚がボロボロ剥がれたりすれば、症状を見ただけではいかにも水虫です。でも同じような症状の皮膚病は身近にたくさんあります。単にトシのせいで角質が厚くなったというケースもあるし植物や金属などに反応した接触皮膚炎もあります。
土踏まずにできやすい掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう) という難しい名前の皮膚病や、汗疱(かんぽう)という名の皮膚病もあります。結論として水虫かどうかは素人に判断できるものではないので、勝手に診断して市販薬を塗っても治らず、かえって悪化させてしまうこともあります。最初は自己診断でもいいでしょうが、市販薬などの治療をしてみて、治りが遅いようなら迷わず皮膚科いくようにしましょう。
水虫歴が長く年齢も高くなると角化型が増えてきます。かかとなど皮膚の厚い部分の水虫なので痒みも少なく、自覚症状の少ないのが特徴です。その代わりボロボロと皮膚が剥がれおち周囲には迷惑です。と同時に、水虫でなくても高齢者になってくると、だんだん足の皮が厚く硬くなり、ひび割れたり白っぽく乾燥して剥けたりすることもあります。
また水虫ほど痒くはないものの見かけはそっくりの掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)にもかかやすくなってきたりと、年齢が高くなるにつれて水虫かどうかの判断が難しくなります。気になる症状があったら、おっくうがらずに皮膚科へ行って診断してもらうようにしましょう。
糖尿病など代謝異常が原因となる病気の場合、まるで水虫のような症状をおこすことがあるそうです。それなのに「たかが水虫」とあなどっていたら大変なことになりかねません。また逆にも言えます。糖尿病の方が水虫になると、皮膚の感覚が鈍くなっていることが多いため発見が遅れることが多々あります。そして血液の循環が悪いためキズの治りも遅く、結果としてどんどん悪化してしまいます。
最悪の場合は足壊疽、切断手術という危険なパターンに陥ることもあります。糖尿病に方で、おかしいな?水虫かなと思ったらすぐ皮膚科。糖尿病にかかっている人は、身体の抵抗力が落ちていることが多いので、通常の数倍も水虫になりやすいとも言われています。注意するにこしたことはありません。